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一体構造になっている「ラーメン橋」

今年1月10日の記事では、橋桁の構造から分類すると、現代の主要な橋は「桁橋」「トラス橋」「アーチ橋」「斜張橋」「吊橋」の5種に分類されるという事を解説させて頂きましたが、実はもう一つ、「ラーメン橋」という構造の橋があります。
前出の記事では、ラーメン橋は一応「桁橋」の一種として解釈したためあえて解説はしなかったのですが、最近はラーメン橋も多く見られるようになってきたので、今日の記事ではラーメン橋について簡単に解説をさせて頂きます。
一体構造になっている「ラーメン橋」_e0147022_17441766.jpg
最もポピュラーな橋である桁橋と、ラーメン橋とを比較したのが上図です(図中の字が潰れて表示されているため、図をクリックして拡大表示させて御覧下さい)。
この図を見れば両形式の違いは明らかで、桁橋と違ってラーメン橋は主桁と橋脚が一体化した構造になっているのです。ちなみに、ここでいうラーメンとは勿論中華ソバとは関係なく、この場合のラーメンはドイツ語で「鋼節骨組」を意味しています。
ラーメン橋は、一体成型されている事から特に耐震性に優れており、高速道路を跨ぐ陸橋などでよく見られる構造の橋です。
以下の写真は、いずれも道央自動車道にて撮影したラーメン橋です。
一体構造になっている「ラーメン橋」_e0147022_17465896.jpg
一体構造になっている「ラーメン橋」_e0147022_17471641.jpg

by bridgelove | 2008-12-17 05:41 | 橋に関する雑学