明石海峡大橋 ~世界最長の吊橋~
2008年 03月 10日
そのスケールの壮大さには、何と言いますか、とにかくゾクゾクします(笑)。
明石海峡大橋は、本州と四国を連絡する本四連絡橋の一つとして昭和61年4月に着工し平成10年4月に完成した、橋長3,911m、中央支間長1,991m、塔長高297m、桁下高65mの、世界最大・最長の吊橋です。
幅4km近い明石海峡をひと跨ぎし、中央部の約2kmの間には橋脚が1本もない という、日本の土木技術のレベルの高さを物語る吊橋でもあります。
建設費は約5,000億円、建設に従事した延べ労働者数は210万人で、とにかく全てが桁違いにスケールの大きな橋です!
そして以下の図が、明石海峡大橋の構造図です。
この図でも明らかなように、(明石海峡大橋に限らず)吊橋の補剛桁や、その補剛桁の上を走る車両などの荷重は、桁を吊っているハンガーロープからメインケーブルの引張り力として伝わって、最終的にケーブルを固定しているアンカレイジで支えられています。
明石海峡大橋は、当初は中央支間長1,780mの道路鉄道併用橋として計画されていたのですが、社会経済情勢、旧国鉄の財政事情、道路単独橋可能可能性調査などから、昭和60年8月に道路単独橋とする方針が打ち出され、基礎の位置や上部構造の見直しが行われて、現在の形になりました。
ちなみに補剛桁上の道路は、片側3車線、上下6車線です。
中央支間長が1,991mとなった理由は、明石海峡大橋は国際航路になっていて1,500mの航路幅が決められており、工事においては航行船舶に支障を及ぼさない余裕の幅が必要だった事と、それに加え、地形・地質の状況からより経済的な径間割の検討を重ねた結果などからです。
但し、この時に正式決定した中央支間長は現在よりも1m短い1,990mで、それが1m延長されたのは、阪神淡路大震災により海底地盤が1m広がった事により、明石海峡大橋そのものがその分長くなったためです。
明石海峡大橋へは、京都に住んでいた当時何回か見学に行ってきましたが、以下の写真はいずれも、その際に神戸側から撮影してきた写真です。