昨年の10月末頃、東京へ旅行に行って来た際に、以前から興味のあった東武鉄道伊勢崎線の隅田川橋梁を見学してきました。

この橋は昭和6年に完成した、橋長166mの鉄道橋で、伊勢崎線の起点である東武浅草駅(頭端式ホーム3面4線構造)のすぐ先に位置しているのですが、下図のように同駅は隅田川の流れと平行して建てられているため、同駅と隅田川橋梁の間は半径100mというかなりの急カーブになっており(ホームの先端部もその急カーブにかかっています)、そのため隅田川橋梁を走行する全列車は15km/hという超低速で走行します。
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浅草界隈を流れる隅田川の上を列車がゆっくりと渡る様子は、周囲の景観とも相まって、それはそれで情緒のある風景なのですが、しかし、東武浅草駅と橋の間が相当な急カーブのため車輪とレールの摩擦音がかなり大きいため、激しく軋むその音から、超低速走行であるにも拘らず隅田川橋梁を列車が通ると結構遠くからでも「あ、列車が来た」とすぐに分かります。

下の写真が、その隅田川橋梁の全景です。
線路は複線で、急カーブの途中にポイントを設置する事が不可能だったため、上下線を連絡する両渡りポイントはこの橋の上に設置されています。
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下の写真2枚は、いずれも西岸(東武浅草駅側)から撮影した、列車が通過中の隅田川橋梁です。
この橋は「中路カンチレバーワーレントラス」という珍しい形式のトラス橋で、隅田川の景観に配慮して高いトラス橋としては建設されなかったそうです。高いトラスになっていないため、車内からはトラスに視界を遮られる事なく隅田川の水面が望めます。
橋上の架線柱も、曲線的なデザインを取り入れていてなかなかお洒落です。
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隅田川橋梁は、東武鉄道の大動脈である伊勢崎線のターミナル、東武浅草駅の手前にあるため、列車の通過頻度が高く、しかも通過速度は超低速なので、橋そのものを見学したい人のみならず、東武の列車を見学したい人にもこの橋はお勧めです。
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by bridgelove | 2009-01-28 05:16 | 東北・関東の橋 | Comments(0)

年末年始はいろいろと忙しかっため、ほぼ1ヵ月ぶりの更新となりましたが、遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
さて、本年第一回目の記事は、日本一大きな湖・琵琶湖を東西に横断して滋賀県の大津市と守山市を結んでいる、鋼鉄の桁橋「琵琶湖大橋」についてです。

琵琶湖大橋有料道路の一部でもあるこの橋は、琵琶湖の東岸と西岸を行き来する際の所要時間の短縮と、観光の促進を目的に、琵琶湖でもっとも狭い部分(括れている所)に架橋された橋で、歩行者や自転車が通行する場合は無料ですが、車両(自転車以外)が橋を渡る場合には通行料がかかり、料金所は守山市側に設けられています。
琵琶湖大橋を利用すると、対岸までの時間は、近江大橋やさざなみ街道を利用する場合に比べ約50分も短縮されす。
なお、この橋を境に琵琶湖は北湖と南湖に分かれています。
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橋が開通したのは昭和39年ですが、当初は2車線の車道のみの橋で、その後、昭和55年に自転車・歩行者道が設置され、平成6年には北側に2車線の新橋が完成し、4車線化され現在に至っています(そのため上り車線は1.40km、下り車線は1.35kmと、上下車線では橋の全長が異なっています)。
なお、橋の中間部は、船舶(大型観光船など)の航行に支障をきたさないように大津側が少し高い緩やかなアーチ型で、水面からは最大で26m高く、最大支間は140mです。
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琵琶湖大橋は、景観に調和した曲線美の美しい橋でもあり、「現代の名勝」として湖岸のアクセントにもなっています。皆さんも琵琶湖を訪れた際には、是非この橋を観て下さい!
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by bridgelove | 2009-01-13 05:10 | 中部・近畿の橋 | Comments(2)