北海道南西部の室蘭市には、全長1,380m・主塔高140m・航路幅300m・幅員14.25mの、関東以北では最大の「白鳥大橋」という吊橋があります。
この橋は、昭和56年に着工し、今から丁度10年前の平成10年に完成・開通しました。
下の写真は今から6~7年前に、車で白鳥大橋を渡りに行った時に南側(絵鞆半島側)から撮った同橋の写真です。御覧のように、とても美しい吊橋です!
e0147022_7153460.jpg

そして、下の写真は今から10年程前にバイクで白鳥大橋を渡りに行った時に、南側(絵鞆半島側)から撮った同橋の全景写真です。
橋の南側では道路がループを描いている様子がよく分かります。
e0147022_7275981.jpg

室蘭市は絵鞆半島を中心に市域が広がっている街で、現在の市の経済的・商業的な中心地は半島よりも内陸部の東室蘭駅周辺ですが、一昔前の市の中心地・繁華街は絵鞆半島中程の室蘭駅周辺で、室蘭駅周辺は現在でも市の行政的な中心地として、市役所や胆振支庁、その他の行政機関が置かれています。
白鳥大橋は、その絵鞆半島先端の祝津地区と、対岸の陣屋地区とを結ぶ、室蘭湾の入口に架かる巨大な吊橋(国道37号の一部)で、夜は風力発電によるライトアップが行われ、室蘭の観光名所にもなっています。

基幹産業であった鉄鋼業の大規模な合理化・縮小化や、苫小牧での大規模開発などにより、かつては20万人近くいた人口が平成17年にはついに10万人を下回るまでに室蘭市は衰退が著しく、はっきり言いまして、白鳥大橋はこのような衰退著しい街には不釣合い(失礼!)な程に立派で美しい吊橋です。
そもそも、計画当初では橋完成時の室蘭圏全体の人口は35万人と想定されていたのですが、既に完成前には、人口減少により想定していた交通量は見込めない事が確実となり、同橋の運営を委託する予定だった日本道路公団(当時)が採算に合わないとして受託に難色を示し、また北海道も、道路公社を設立して運営するのは困難としたため、暫定無料として供用が始まりました。
これほど大規模な橋梁が無料で開放されるのは全国的にも珍しく、あくまでも「暫定無料」なのですが、現時点では有料化される目処は立っていません。というか、現在ではそれ程需要が高い訳でもないので、有料化されたらほとんど利用されなくなると思いますが…。

ちなみに、下の写真は3~4年程前に、新千歳空港から羽田行きだったか関空行きだったかの便に乗った際に、飛行機の窓から撮影した室蘭市の全景です。
室蘭湾の入口には、白鳥大橋がはっきりと写っています。
e0147022_716432.jpg

[PR]
by bridgelove | 2008-01-13 06:32 | 北海道の橋 | Comments(0)

本州四国連絡橋のルート

e0147022_357688.jpg

突然ですが、私、本州四国連絡橋(以下、本四連絡橋と略)が大好きです(笑)。
本四連絡橋に限らず、例えば青函トンネルとか、黒四ダムとか、ああいった超巨大な建造物や壮大なプロジェクトには勝手に男のロマンを感じてしまい、率直に「スゲーマジかっこいい!」と思ってしまうのです(笑)。
このブログでも、今後本四連絡橋を取り上げる事は多々あると思いますので、それに先立って、まずは本四連絡橋とは具体的にはどこにあるのか、そのルートを紹介させて頂きます。

本四連絡橋は、本州と四国を結ぶ3本のルート、神戸・鳴門ルート(神戸淡路鳴門自動車道)、児島・坂出ルート(瀬戸中央自動車道・JR本四備讃線)、尾道・今治ルート(西瀬戸自動車道)から成り立っています。
いずれも、明治以来多くの日本国民が抱き続けてきた、北海道・本州・四国・九州の四島を繋いで一本化したいという悲願を実現するために、日本の土木工学の粋を結集して建設されたルートです。

(1)神戸・鳴門ルート

神戸・鳴門ルートには、2つの吊橋、明石海峡大橋(中央支間長1,991m)と大鳴門橋(中央支間長876m)があり、大鳴門橋は昭和60年68日に、明石海峡大橋は平成10年4月5日に完成しました。
関西経済圏と四国を直結するこのルートの全長は89.6kmで、3ルートの中では最も長く、また、明石海峡大橋は世界最長の吊橋として有名です。
e0147022_3574293.jpg

(2)児島・坂出ルート

児島・坂出ルートは昭和63年4月10日に開通し、瀬戸大橋の名で広く知られています。
長大橋梁のみを挙げると、北から順に、下津井瀬戸大橋(中央支間長940mの吊橋)、櫃石島橋・岩黒島橋(それぞれ中央支間長420mの双子の斜張橋)、与島橋(中央支間長245mのトラス橋)、北備讃瀬戸大橋(中央支間長990mの吊橋)、南備讃瀬戸大橋(中央支間長1,100mの吊橋)などがあります。
3ルートの中では唯一の道路・鉄道併用ルートで、いずれの橋も上層に道路が、下層に線路が敷設された、二層構造の橋となっています。ルートの全長は、道路が37.3km、線路が32.4kmです。
e0147022_358788.jpg

(3)尾道・今治ルート

尾道・今治ルートは平成11年5月1日に全通し、しまなみ海道の名で親しまれています。
北から順に、新尾道大橋(中央支間長215mの斜張橋)、因島大橋(中央支間長770mの吊橋)、生口橋(中央支間長490mの斜張橋)、多々良大橋(中央支間長890mの斜張橋)、大三島橋(中央支間長297mのアーチ橋)、伯方・大島大橋(中央支間長145mの三径間連続鋼箱桁と中央支間長560mの吊橋)、来島海峡大橋(三連吊橋、中央支間長はそれぞれ600m、1,020m、1,030m)があります。
このルートの全長は59.4kmで、芸予諸島の島々を縫うように道路が通っています。3ルートの中では、唯一、自転車・歩行者道が取り付けられています。
e0147022_358328.jpg

[PR]
by bridgelove | 2008-01-11 04:55 | 本四連絡橋 | Comments(3)

橋の種類

橋には様々な分類法があり、例えば用途により分類すると道路橋、鉄道橋、水路橋、歩道橋、併用橋など、材料により分類すると木橋、石橋、鋼橋、鉄筋コンクリート橋、合成橋など、橋床位置により分類すると上路橋、中路橋、下路橋、二重橋など、橋が動くかどうかにより分類すると固定橋と可動橋に、それぞれ分類する事ができます。
そして、橋桁の構造から現代の主要な橋を分類すると、だいたい以下の5種に分類する事ができます。これを知っているだけでも、橋の観察はかなり面白くなります!

(1)桁橋

古くから用いられてきた橋梁形式で、私達が身近に最もよく見かける橋です。橋桁は、向こう岸に板などを渡しただけの単純な仕組みで、小さい川に架かっている多くがこの形です。丸太を一本小川に架けて即席の橋とした場合も、分類上は桁橋になります。
昔は木材が使われましたが、鉄の出現により現在では相当長い桁橋も可能になりました。短い距離に橋を架ける場合はこの橋梁形式が経済的で、スパン(橋の両端の距離)が50m以下の場合はだいたい桁橋として造られます。
なお、桁を両端で支えたものを「単純桁」といい、3箇所以上で支えたもの(両端に加え桁の中央を橋脚で支えたもの)を「連続桁」といいます。
e0147022_795128.jpg

(2)トラス橋

三角形は力がかかっても形を変えたり歪んだりしないというトラスの原理に基づき、三角形を隣り合わせにする事でより力を強くした橋です。数多くの棒状の部材を三角形に組み合わせる事によって、しっかりとした骨組みに作り上げています。
最近のトラス橋は、上下の部材が平行で、正三角形が並んだような、所謂「平行弦ワーレントラス」が多く見られますが、古いトラス橋には、上弦材がアーチ状に折れ曲がった「曲弦トラス」もあります。
一般に、50~100m程度以上のスパンになると、トラス橋やアーチ橋として造られます。最近は、スパンが500mを超える連続トラスもあります。
e0147022_7103172.jpg

(3)アーチ橋

古代から利用されてきた橋梁形式で、虹のように弧を描いた美しい形の橋で、両端の圧縮力で橋を支える力学的合理性も備えています。一般に50~200m程度のスパンとなります。
両端が固定された固定アーチ、両端が回転可能な2ヒンジアーチ、アーチの中央にピン(ヒンジ)び入った3ヒンジアーチの3種類が基本的な構造スタイルです。アーチの材料は石、木、鉄、コンクリートなど様々なものが使われます。
e0147022_711070.jpg

(4)斜張橋

吊橋に次いで長い支間(主塔と主塔の間隔)を造るのに適した橋です。主塔から斜めに張り渡されたケーブルで長い橋桁を吊った形で、現代的な美しさを持つ橋といわれています。
一般に斜張橋のスパンは80~500m程度が多いですが、コンピュータによる解析技術の進歩や強いケーブル材料の開発などにより、近年急速に発展し、長大化が進んでおり、現在斜張橋としては世界一の長さを誇る西瀬戸自動車道の「多々羅大橋」は、中央スパン890m、全長1480mもの長さがあり、技術的には900mくらいまで可能になっています(それ以上のスパンになると吊橋になります)。
e0147022_7111964.jpg

(5)吊橋

橋の中では最も長い支間を造るのに適した形で、橋全体を強いケーブルで吊り、支間を確保する位置に主塔を建てます。主塔が吊橋全体の重さを支え、ケーブルの両端はアンカレイジと呼ばれる大きなコンクリートでしっかりと固定されます。ケーブル形状は山並みと思わせる緩やかな放物線ですが、優美な美しさを感じさせる橋です。
なお、世界最長の橋は、神戸と淡路島を結ぶ、中央スパン1991m、全長3911mの吊橋「明石海峡大橋」です。
e0147022_7113635.jpg

[PR]
by bridgelove | 2008-01-10 05:08 | 橋に関する雑学 | Comments(6)

最も身近な橋

写真に写っている橋は「3号橋」という名の、何の変哲もないただの桁橋ですが、私の家からは最も近い場所にある橋であるため、私にとっては特に渡る機会の多い橋の一つです。
上段の写真は下流側から、下段の写真は上流側からそれぞれ撮った写真です。
e0147022_751780.jpg
e0147022_753560.jpg

[PR]
by bridgelove | 2008-01-08 06:03 | 北海道の橋 | Comments(0)

ブログを開設致しました

橋を見るとつい渡りたくなってしまう、橋を見るとつい写真を撮ってしまいたくなる、橋の少ない川を見るとこの川のその部分にあんな橋が架かっていればいいのにと勝手に空想してしまう、地図を見るとまず真っ先に川・湖・海峡・湾に架かっている橋に目がいってしまう、なぜか橋を見ると心がソワソワする、そんな橋好きの私が、橋についての思いを徒然なるままに綴ろうと思い、本日ブログを開設致しました。

私は橋についての専門家ではなく、所謂マニアでもありません。
橋については一介のドシロウトに過ぎないので、知識は乏しく、時々勝手な思い込みで間違った事を書く事もあるかと思いますが、その際は遠慮なく御指摘下さい。

私は北海道の札幌に住んでおりますが、道外へはよく旅行に行きますので、旅先で見た橋や、また、過去の旅行で見た印象に残った橋についても、このブログで取り上げていきたいと思っております。
宜しくお願い致します!
[PR]
by bridgelove | 2008-01-07 04:30 | その他 | Comments(0)