カテゴリ:中部・近畿の橋( 32 )

今月中頃、関西を旅行した際に、京都府八幡市内で私が見学・撮影してきたのが、下の写真の橋です。
この橋は、同市を流れる放生川に架かる「安居橋」(あんごばし)という名の、風流な木造の反橋(太鼓橋)で、京阪電車の八幡市駅から南へ徒歩約3分程の所にあります。
全国の三大八幡の一つにも数えられる石清水八幡宮が鎮座する男山(淀川の左岸にある標高142.5mの山)の山麓に位置する橋で、毎年9月15日に行われる石清水八幡宮の例祭・石清水祭では、この橋の上で優美な「胡蝶の舞」が奉納されます。
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江戸時代の放生川には今よりも多くの橋が架けられており、川上から五位橋、安居橋、六位橋、高橋の順に橋が架けられ、安居橋は、康正3年(1457年)の後に架けられたため当初は「相五位橋」と呼ばれていたそうですが、その読みが変化して後に「安居橋」と称されるようになったのではないか、もしくは、一所に籠って修行に専念する事を指す仏教用語「安居」に由来してその呼び名に変わったのではないか、と推測されています。
ちなみに、その当時の安居橋は平坦な橋で、反橋は約50メートルほど川下にあった高橋であったそうです。

歌人柏村直絛によって「神わざにつかふる雲の上人もつきをやめづる秋の川はし」(安居橋の月)とも歌われた安居橋とその周辺の景色は、現在では八幡八景の一つに数えられ、男山の山上に鎮座する石清水八幡宮と共に八幡市を代表する名所になっています。
なお、現在の安居橋は八幡市によって平成3年に架け替えられたものです。

橋の北側中央の張り出した舞台のようなものは、その昔、放生会(ほうじょうえ)という、魚を放流する神事がこの川で行われていたときの様子を再現するため、昭和50年の架け替え時に作られたものです。
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by bridgelove | 2009-03-29 06:20 | 中部・近畿の橋 | Comments(0)

今週始め、私は2泊3日で関西を旅行してきました。
1日目は主に大阪に、3日目は主に大阪と生駒にいたのですが、2日目は昼前から夜まで、ほとんど京都におり、京阪本線の三条駅や祇園四条駅などで何度か電車を乗り降りしながら、河原町二条から四条河原町にかけての河原町通や、四条河原町から八坂神社にかけての四条通、木屋町通、祇園界隈をブラブラと散策しました。
そのため、必然的にその一帯の橋も何度か渡ってきました。具体的にいうと、鴨川に架かる三条大橋や四条大橋、高瀬川や白川に架かるいくつもの小橋などです。

しかし、それらの中でも最も風情がある橋は、やはり三条大橋です。
下の写真を見てもお分かりのように、三条大橋は古都に相応しく古めかしい佇まいを見せる、実に情緒溢れる橋です。
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三条大橋の周辺は、東海道と中山道の終点(西側の起点)として発展した宿場町でもあり、江戸時代にはこの橋を沢山の人や物、情報が行き交い、数多くのドラマが生まれました。
また、新選組の名を一躍有名にさせた池田屋騒動の舞台となった池田屋や、坂本龍馬の率いた海援隊が本部を置いた酢屋、その他多くの藩邸は三条大橋の周辺にあり、そのため幕末期にはこの界隈で、命懸けで日本の歴史を塗り替えた先人達の活躍が多く見られました。

現在でも、土下座している姿で有名な江戸時代の勤皇思想化・高山彦九郎の像、東海道中膝栗毛の主人公・弥次さんと喜多さんの像(下の写真参照)などが三条大橋のすぐ近くにあり、また橋の木造欄干の擬宝珠には池田屋騒動の際に付いたとされる刀傷が残っています。
ちなみに、石川五右衛門が釜ゆでの刑に処せられたり、豊臣秀次の一族が非業の死を遂げた刑場も、三条大橋の袂の三条河原でした。

現在の三条大橋は昭和25年に架け替えられたコンクリート製の橋ですが、このように歴代の三条大橋は数々の“歴史の瞬間”に立ち会ってきた、とてもドラマチックな橋でもあるのです。
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それにしても、私は京都で生活していた頃(とはいっても2年間だけですが)、三条大橋は何の気なしに日常的によく通っており、私にとっては馴染みのある橋でもあったのですが、しかし当時は、この橋に対して特別な思い入れがあった訳ではありませんでした。
ところが、今こうして今改めて、三条大橋を見たり渡ったり写真を撮ったりすると、「何て風情のある佇まいの橋なんだろう!」と思います。
その場所の良さはその場所を離れてから初めて気付く、と云われますが、まさにその通りかもしれません。
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by bridgelove | 2009-03-18 20:39 | 中部・近畿の橋 | Comments(0)

昨年の8月末頃に京都に行った際、京都を代表する雅な地域の一つである祇園界隈を少しブラブラと散策してきました。
京都(とはいっても京都市内ではなく八幡市ですが)には2年間程住んでいた事がありますが、当時は祇園には全く縁が無かったため、実際に祇園界隈をゆっくりと歩いてみたのはこの時が初めてでした。
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上の写真は、石畳が敷かれている、情緒ある白川南通です。
この一帯は昭和51年に「祇園新橋伝統的建造物群保存地区」に指定され、風趣ある街並みの保存を図っている事から、現在でも、京風町家に祇園らしい繊細な感覚を加えた江戸時代から明治初期にかけての質の高い町家が整然と美しく建ち並んでいます。
また、この写真ではちょっと分かり辛いと思いますが、白川南通のすぐ右側(南側)には「白川」という、比叡山の麓に流れを発して四条大橋の近くで鴨川に合流する小さな清流が流れており、この川の存在も、祇園界隈全体の情緒を更に高めています。
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上の写真2枚は、その白川に架かっている、対岸のお店へと通じている各店舗専用の小橋です。
この時はお店には入りませんでしたが、次に祇園を散策する時は、こういったお店にも入ってみたいですね。
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上の写真の橋も、白川に架かっている石橋で、これは「巽橋」(たつみばし)と云います。辰巳神社の前にあり、橋としては小さいながらも、舞妓さん達も行き交う祇園の中心的存在の橋です。
それにしても、この辺り一帯の景観は、美しい流れの白川や石畳などと調和し、祇園の芸能や生活・文化に相応しい洗練された景観を見事に今に伝えています。
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上の写真は、知恩院への参道に架かる「古門前橋」(ふるもんぜんばし)という擬似石橋(鋼桁)で、この橋も白川に架かる橋の一つです。この橋もまた、格調高い風情が感じられます。
ちなみに、昨年9月29日の記事で紹介させて頂いた「行者橋」は、この古門前橋とは目と鼻の先の、すぐ北側(上流側)に架かっています。
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by bridgelove | 2009-02-18 06:09 | 中部・近畿の橋 | Comments(0)

年末年始はいろいろと忙しかっため、ほぼ1ヵ月ぶりの更新となりましたが、遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
さて、本年第一回目の記事は、日本一大きな湖・琵琶湖を東西に横断して滋賀県の大津市と守山市を結んでいる、鋼鉄の桁橋「琵琶湖大橋」についてです。

琵琶湖大橋有料道路の一部でもあるこの橋は、琵琶湖の東岸と西岸を行き来する際の所要時間の短縮と、観光の促進を目的に、琵琶湖でもっとも狭い部分(括れている所)に架橋された橋で、歩行者や自転車が通行する場合は無料ですが、車両(自転車以外)が橋を渡る場合には通行料がかかり、料金所は守山市側に設けられています。
琵琶湖大橋を利用すると、対岸までの時間は、近江大橋やさざなみ街道を利用する場合に比べ約50分も短縮されす。
なお、この橋を境に琵琶湖は北湖と南湖に分かれています。
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橋が開通したのは昭和39年ですが、当初は2車線の車道のみの橋で、その後、昭和55年に自転車・歩行者道が設置され、平成6年には北側に2車線の新橋が完成し、4車線化され現在に至っています(そのため上り車線は1.40km、下り車線は1.35kmと、上下車線では橋の全長が異なっています)。
なお、橋の中間部は、船舶(大型観光船など)の航行に支障をきたさないように大津側が少し高い緩やかなアーチ型で、水面からは最大で26m高く、最大支間は140mです。
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琵琶湖大橋は、景観に調和した曲線美の美しい橋でもあり、「現代の名勝」として湖岸のアクセントにもなっています。皆さんも琵琶湖を訪れた際には、是非この橋を観て下さい!
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by bridgelove | 2009-01-13 05:10 | 中部・近畿の橋 | Comments(2)

よく知られているように、関西における“空の玄関口”は、関空(関西国際空港)・伊丹(大阪国際空港)・神戸(神戸空港)の3箇所で、札幌から関西へと向かう場合、私は当然これら3空港のうちのいずれかを利用する事になるのですが、最も多くの便が設定されているのが関空であるため、3空港の中で最も利用頻度が高いのはやはり関空です。

そして、関空を利用する度に必ず渡るのが、大阪湾に浮かぶ人工島に造られた関空と、その対岸の本土側(りんくうタウン)とを結ぶ、一般に「スカイゲートブリッジR」という愛称で知られている関西国際空港連絡橋です。
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関西国際空港島の唯一の陸上アクセスを担うこの橋は、昭和62年に着工し平成3年に竣工した、トラス構造橋としては世界最長の3,750mの橋長を誇る、鉄道と道路の併用橋です。
橋は、全長の約半分に当る4径間1,800mがダブルデッキ(二層構造)で、上が道路(6車線)、下が線路(複線でJRと南海が共用)となっており、また、空港島とりんくうタウンを結ぶ電気・ガス・水道・電話線等のライフラインも全てがこの橋を通っているため、同橋は関空にとってはまさに「命綱」「生命線」とも言うべき橋で、それだけに災害対策は万全で100年に1度の大地震や特大の台風にも耐えられるように造られています。

なお、「スカイゲートブリッジR」のRは、「Road」、「Railway」、「Rinku(りんくう)」の頭文字を表しているそうですが、「Rainbow」、「Relationship」、「Remember」などにもイメージを広げられる効果を狙っているそうです。
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上の写真2枚は、いずれも今年の8月に撮影した、りんくうタウン側から望んだ関西国際空港連絡橋です(あまり写真のアングルは良くありませんが)。
私はこの橋を渡る時は大抵南海電車を利用していますが、マイカーやレンタカーを利用した場合、同橋の往復通行料金は、軽自動車が1,200円、普通車が1,500円、中型車が1,800円、大型車が2,700円、特大車が4,700円だそうです。

ちなみに、同橋の施工は、陸上で組み上げた1径間450mの巨大なトラスを海上クレーン2基で一度に架設する大ブロック一括架設工法が用いられています。
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by bridgelove | 2008-10-01 06:51 | 中部・近畿の橋 | Comments(0)

この小さな石橋は、8月末に京都へ旅行に行った際、京都市東山区の祇園界隈でたまたま目にした、白川(地下鉄東西線東山駅や浄土宗総本山知恩院の近く)に架かっていた「行者橋」という名の石橋です。
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御覧の通り車は通行できない小さな橋で、橋の幅は人一人が通るのがやっとという感じですが(しかも柵や手すりの類も一切ありません)、初めてこの橋を渡る人はちょっと腰が引けてしまうのではないかと思いますが、地元の人達は平然と自転車に乗ってこの橋を渡っていたりします。
ちなみに、橋の名前は、比叡山延暦寺で千日回峰行という荒行を行う行者が渡る橋である事に由来しているそうです。
周囲の風景と相まって、京都らしい、実に風情のある情景を醸し出している石橋でした。
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by bridgelove | 2008-09-29 05:48 | 中部・近畿の橋 | Comments(0)

神戸を代表する景色の一つにもなっている、真っ赤な姿が印象的な神戸大橋は、神戸市中央区の新港第四突堤と、神戸港に埋め立てられて造られた人工島ポートアイランドとの間を結ぶ、全長319mのダブルデッキ(2階建構造)のアーチ型鋼橋です。
ちなみに下の写真は、「神戸ポートタワー」(108m)の最上階から撮った神戸大橋の遠景です。
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神戸大橋は昭和45年に日本で初めて造られたダブルデッキのアーチ橋で、上層階の車道が北(三宮方面)行き、下層階の車道が南(ポートアイランド方面)行きの一方通行になっており、下層階の車道の両側には幅3mの歩道がそれぞれ設けられていて徒歩で橋を渡る事も可能です。
この歩道から望む神戸の街の眺望や夜景は特に素晴らしく、同橋の歩道は神戸港一帯を見渡す事ができる穴場スポットとしても知られています。
また、神戸大橋のすぐ隣には、同橋と並んで新交通システム「ポートアイランド線」のアーチ橋が架かっており、遠くから見ると神戸大橋と一体化して見えるこの橋にはポートライナー(ゴムタイヤで走る鉄道)が走っています。

下の写真は、神戸港を航行中の船のデッキから撮影した、神戸大橋の全景です。御覧のように、とても綺麗なアーチ橋です。
歩行者は少ないですが、車の交通量はそれなりに多いです。
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下の写真2枚も航行中の船のデッキから撮影したもので、神戸大橋の真下をくぐる直前と、くぐり終えた直後にそれぞれ橋を仰ぎながら撮りました。
6両編成の車両が写っていますが、これがポートライナーです。
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これは橋の真下から撮った写真で、こうして間近で見ると、神戸大橋とポートライナーのアーチ橋は、隣接はしているものの繋がってはいない、別の橋である事がはっきりと分かります。
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これは、これから神戸大橋を渡ろうとする神戸空港駅行きのポートライナー車内(先頭部)から撮影した同橋の写真です。
この写真からは、神戸大橋のアーチは二重になっているものの、ポートライナーが通る橋のアーチは二重にはなっていない事が分かります。
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ちなみに、今日の記事に貼付の写真は全て、先週神戸に行った際に撮影してきたものです。
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by bridgelove | 2008-06-25 06:48 | 中部・近畿の橋 | Comments(0)

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昨日の早朝、大阪市内を散策してきたのですが、梅田から御堂筋を徒歩で南下中、堂島川(旧淀川)に架かる大江橋の橋上から、とても美しい四連のアーチ橋が目に入りました。
とりあえず写真に撮り、札幌に帰ってから(今日の昼過ぎに帰ってきました)改めて調べてみた所、この橋は「水晶橋」という、橋長98.2m・幅12mの鉄筋コンクリート製の橋で、私は知りませんでしたが、その美しさから大阪市内では有名な橋らしく、プロ・アマを問わずよく画題とし選ばれる事が多い橋なのだそうです。確かにこの美しさは絵になりますよね。

そして意外な事に、実はこの橋は元々は橋ではなく、昭和4年に建設された当時は「堂島川可動堰」という、河川浄化を目的として建設された水門だったのだそうです。
その後、多くの人に利用して貰うために、法律上「橋」と認定する手続きが取られ、更に昭和55年には拡幅されて、現在に至っているそうです。
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by bridgelove | 2008-05-09 22:41 | 中部・近畿の橋 | Comments(0)

神戸港に架かる高架橋

京都に住んでいた当時、私は休みの日などにはよく神戸に遊びに行っていましたが、神戸に行った際には大抵、メリケンパークやハーバーランド周辺の公園や商業地区を散策していました。
そしてその時にほぼ毎回目にしていたのが、神戸港(メリケン波止場の辺り)に架かる高架橋です。

下の写真にそれぞれ写っている高架橋のうち、沖側の二層構造の高架橋が国道2号(浜手バイパス)で、岸側のやや低い高架橋が高速道路(阪神高速神戸線)です。
これらの高架橋の下には、神戸海上保安部(海上保安庁)の巡視船や神戸水上警察署(兵庫県警)の警備艇などがよく停泊していました。
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by bridgelove | 2008-04-25 00:37 | 中部・近畿の橋 | Comments(0)

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先月、三重県四日市に行った時に、JR四日市駅構内で撮った跨線橋(とディーゼル機関車)の写真です。
駅舎(駅本屋)とホームは少し離れており、列車に乗るため駅舎の改札口を出た後は、この跨線橋を渡って6線の線路の上を横断してホームへ向かう事になります。
この写真だと、左側に駅舎があり、右側にホームがあります。この写真はホームから撮影したものです。
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by bridgelove | 2008-04-23 20:36 | 中部・近畿の橋 | Comments(0)