カテゴリ:東北・関東の橋( 25 )

昨年の10月末頃、東京へ旅行に行って来た際に、以前から興味のあった東武鉄道伊勢崎線の隅田川橋梁を見学してきました。

この橋は昭和6年に完成した、橋長166mの鉄道橋で、伊勢崎線の起点である東武浅草駅(頭端式ホーム3面4線構造)のすぐ先に位置しているのですが、下図のように同駅は隅田川の流れと平行して建てられているため、同駅と隅田川橋梁の間は半径100mというかなりの急カーブになっており(ホームの先端部もその急カーブにかかっています)、そのため隅田川橋梁を走行する全列車は15km/hという超低速で走行します。
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浅草界隈を流れる隅田川の上を列車がゆっくりと渡る様子は、周囲の景観とも相まって、それはそれで情緒のある風景なのですが、しかし、東武浅草駅と橋の間が相当な急カーブのため車輪とレールの摩擦音がかなり大きいため、激しく軋むその音から、超低速走行であるにも拘らず隅田川橋梁を列車が通ると結構遠くからでも「あ、列車が来た」とすぐに分かります。

下の写真が、その隅田川橋梁の全景です。
線路は複線で、急カーブの途中にポイントを設置する事が不可能だったため、上下線を連絡する両渡りポイントはこの橋の上に設置されています。
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下の写真2枚は、いずれも西岸(東武浅草駅側)から撮影した、列車が通過中の隅田川橋梁です。
この橋は「中路カンチレバーワーレントラス」という珍しい形式のトラス橋で、隅田川の景観に配慮して高いトラス橋としては建設されなかったそうです。高いトラスになっていないため、車内からはトラスに視界を遮られる事なく隅田川の水面が望めます。
橋上の架線柱も、曲線的なデザインを取り入れていてなかなかお洒落です。
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隅田川橋梁は、東武鉄道の大動脈である伊勢崎線のターミナル、東武浅草駅の手前にあるため、列車の通過頻度が高く、しかも通過速度は超低速なので、橋そのものを見学したい人のみならず、東武の列車を見学したい人にもこの橋はお勧めです。
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by bridgelove | 2009-01-28 05:16 | 東北・関東の橋

先月末頃、東京を旅行した際に、船の科学館駅から豊洲駅まで新交通システム(正確な定義は違いますけど一般にはゴムタイヤで軌道上を走る無人運転の鉄道と解されている交通機関)の「ゆりかもめ」に乗ったのですが、その時、走行中の車内(市場前駅付近)から、建設中の橋が見えたので写真を撮りました。
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札幌に帰ってから調べた所、この橋は「豊洲大橋」という名の、晴海運河を跨ぐ5径間鋼製ガーター橋(環状第2号線の一部となる道路橋)で、橋長は550m、幅員は30.8~34.6mあるそうです。
橋脚・橋台と、橋脚との間の橋桁をまず工場で組み立ててから(橋桁は兵庫県・広島県・山口県にある3箇所の工場で製造)、それらを台船で現場へ搬入して、大型のクレーンを装備した作業船(起重機船)で現場にて一括架設するという工法が採用されたそうです。
ちなみに、事業費は235億円との事。
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by bridgelove | 2008-11-13 12:55 | 東北・関東の橋

前回の記事では、先月末頃に2泊3日の日程で東京へ旅行に行き、最終日の3日目にお台場へと行って来た事を報告させて頂きましたが、あの後、私はお台場から豊洲・東池袋・日暮里などを経て、秋葉原へと行って来ました。
秋葉原へと行った目的は、電気店やメイドカフェに行くためではなく、勿論「橋」です(笑)。秋葉原から御茶ノ水にかけての界隈には、写真を撮ると結構“絵”になるだろうな、と以前から思っていた橋がいくつもあり、それらの橋の情景を観て写真を撮ってくるために秋葉原へと向かい、秋葉原から御茶ノ水まで歩いて橋巡りをして来ました。

下の写真は、神田川に架かる昌平橋から見た、JR総武線の高架橋です。神田川の流れに対してカーブを描きながら鋭角で架かっており、かなり“無理矢理架けた”感が強い橋です(笑)。
奥に見えるアーチ橋は聖橋(ひじりばし)で、左側に見えるオレンジ色のラインの電車はJR中央線です。
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下の写真は、JR総武線の鉄橋が架かる昌平橋交差点です。秋葉原によく行く人にとっては、ここがどこだかすぐに分かる、馴染みの風景だと思います。
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下の写真は、相生坂から撮った、JR御茶ノ水駅の真上に架かる陸橋と連結している全長92.5mの聖橋です。この橋は関東大震災の復興橋梁として建設された、コンクリート開腹アーチ橋で、今では御茶ノ水を代表する景観になっています。
ちなみに、この橋の名前は、橋の両側にそれぞれ位置する湯島聖堂とニコライ堂の二つの聖堂に因んだものです。
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下の写真は、聖橋の上から秋葉原方面を望んだ情景です。
中央奥に見えるレンガ色のアーチ橋(昌平橋)が、1枚目の写真を撮影した場所で、左側に見える薄緑色の鉄橋が、2枚目の写真に写っている総武線の鉄橋です。
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下の写真も聖橋から撮影したもので、赤い電車が地下鉄丸の内線、オレンジ色の電車がJR中央線の快速、黄色の電車がJR中央・総武線の各停です。
こういった光景も、秋葉原・御茶ノ水・神田界隈を象徴する光景の一つといえるでしょう。
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by bridgelove | 2008-11-01 06:22 | 東北・関東の橋

先日、2泊3日の日程で東京に行って来たのですが、最終日の3日目は、浅草から隅田川を下る水上バスに乗ってお台場まで移動し、船内から、隅田川に架かる橋や、東京港に架かるレインボーブリッジなどの橋を見学してきました。

本当は、永代橋、清洲橋、勝鬨橋など隅田川に架かる名橋の数々を正面からじっくりと見学したかったのですが(そのためにざわざわ隅田川を下る水上バスに乗ったのですが)、生憎私が乗った水上バスは、船体のデザインは未来的で格好良かったのですが(SF漫画の大家として知られる松本零士先生のデザインだそうです)、客室内には正面側に窓が無く、側面の窓は全て密閉型で、外に出られるデッキもなかったため、それらの橋を正面から見る事ができず(側面の窓からしか見えなかったため橋の全景も見られませんでした)、その点は不満でしたが、東京港に架かるレインボーブリッジは、逆に海上を走る水上バスからしか狙えない角度から見る事ができ、まぁその点については取り合えず満足できました(笑)。
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上の2枚の写真が、水上バスの船内から撮影したレインボーブリッジの写真で、下の2枚の写真が、水上バスを降りてお台場の海岸(お台場海浜公園)から撮影したレインボーブリッジの写真です。
ちなみに、この文章のすぐ下の写真に写っている船が、私が乗船した水上バスです。
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芝浦とお台場との間に架かる橋長798mのこの吊橋「レインボーブリッジ」(竣工は平成5年)は、トラスの橋桁の上層を高速道路(首都高速11号)が、下層を一般道(都道482号)・歩道・鉄道(新交通システムゆりかもめ)が通る、上下二層構造の橋です(この点は瀬戸大橋や横浜ベイブリッジも同じです)。
しかし、この橋が他の吊橋と比べて明らかに異なる外見上の最大の特徴は、芝浦側に側径間を設けるスペースが限られていたため、中央径間と比べて側径間が非常に短い点です。これは、他の吊橋を見慣れている人なら、橋に興味のない人でもすぐに気が付くはずで、私もレインボーブリッジを水上バスの船内から見たとき、何だか違和感を感じました。
そのため、東京の人には申し訳ないのですが、白鳥が翼を大きく広げたような優美な曲線を描いている明石海峡大橋白鳥大橋などに比べると、何となく翼を完全には開ききっていない感じのレインボーブリッジは正直あまり見栄えが良くなく、全体的にやや窮屈な感が拒めません(あくまでも私の主観ですが)。

とはいえ、側径間を気にしさえしなければレインボーブリッジが美しい橋である事は間違いなく、東京港のランドマークとして全国的にもその知名度は高く、また、平成15年に公開された映画 『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の舞台としてもよく知られている橋です。
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by bridgelove | 2008-10-31 05:55 | 東北・関東の橋

一昨年の5月、東京を旅行した際に、皇居を参観して頂きました(事前に宮内庁のホームページから申し込んでから行きました)。
宮内庁職員の案内により、他の見学者達と共に桔梗門から皇居内に入り、元枢密院庁舎、富士見櫓、宮内庁庁舎の前を通って宮殿前(宮殿東庭)まで行き、その後は二重橋を渡るなど、普段は見る事のできない場所をいろいろと歩いて見学する事ができ、(窓明館以外の建物の中に入る事はできなかったものの)私にとってはとても貴重な経験となりました。

ところで、二重橋といえば昔から東京の象徴として、浅草寺や東京タワーと共に東京観光の定番スポットにもなっていますが、一般に二重橋と称されている皇居正門前の石橋は、正確には「正門石橋」といい、現在使われている「二重橋」という呼称は、厳密にはその正門石橋と、更に奥にある「正門鉄橋」の二つの橋の総称です。
正門石橋が二連アーチになっているから二重橋と称されるようになった訳ではなく、技術的な問題から正門鉄橋が二段構造になっていた事から二重橋と称されるようになったそうで、そのため本来の二重橋という言葉は、あくまでも「正門鉄橋」のみを指していました。
時代に経過と共に、正門石橋も「二重橋」に含まれるようになっていったのです。

下の地図で「二重橋」と記されている橋が、その正門鉄橋(本来の二重橋)で、皇居正門前の橋(「丸の内警察署祝田町見張所」の「丸」の字がかかっている橋)が、一般に二重橋と称されている二連アーチの正門石橋です。
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下の写真は、丸の内警察署祝田町見張所の前から見た、二重橋濠に架かっている正門石橋と、皇居正門です。
なお、この正門石橋は、通常は渡る事はできません。
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下の写真は、正門石橋を東側の側面から撮った、正門石橋の全景です。
静寂の中で見る、少し靄のかかった石橋は、とても幻想的な雰囲気を醸し出していました。
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下の写真は、正門鉄橋の上(正門石橋の西側)から撮影した正門石橋です。
正門鉄橋は皇居内にあるため、ここも事前に申し込んだ参観者以外は、通常は渡れません。
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by bridgelove | 2008-08-21 06:14 | 東北・関東の橋