安居橋 ~石清水八幡宮と関わりの深い風流な反橋~

今月中頃、関西を旅行した際に、京都府八幡市内で私が見学・撮影してきたのが、下の写真の橋です。
この橋は、同市を流れる放生川に架かる「安居橋」(あんごばし)という名の、風流な木造の反橋(太鼓橋)で、京阪電車の八幡市駅から南へ徒歩約3分程の所にあります。
全国の三大八幡の一つにも数えられる石清水八幡宮が鎮座する男山(淀川の左岸にある標高142.5mの山)の山麓に位置する橋で、毎年9月15日に行われる石清水八幡宮の例祭・石清水祭では、この橋の上で優美な「胡蝶の舞」が奉納されます。
e0147022_622181.jpg
e0147022_6223175.jpg
e0147022_622447.jpg
江戸時代の放生川には今よりも多くの橋が架けられており、川上から五位橋、安居橋、六位橋、高橋の順に橋が架けられ、安居橋は、康正3年(1457年)の後に架けられたため当初は「相五位橋」と呼ばれていたそうですが、その読みが変化して後に「安居橋」と称されるようになったのではないか、もしくは、一所に籠って修行に専念する事を指す仏教用語「安居」に由来してその呼び名に変わったのではないか、と推測されています。
ちなみに、その当時の安居橋は平坦な橋で、反橋は約50メートルほど川下にあった高橋であったそうです。

歌人柏村直絛によって「神わざにつかふる雲の上人もつきをやめづる秋の川はし」(安居橋の月)とも歌われた安居橋とその周辺の景色は、現在では八幡八景の一つに数えられ、男山の山上に鎮座する石清水八幡宮と共に八幡市を代表する名所になっています。
なお、現在の安居橋は八幡市によって平成3年に架け替えられたものです。

橋の北側中央の張り出した舞台のようなものは、その昔、放生会(ほうじょうえ)という、魚を放流する神事がこの川で行われていたときの様子を再現するため、昭和50年の架け替え時に作られたものです。
[PR]
by bridgelove | 2009-03-29 06:20 | 中部・近畿の橋 | Comments(0)