渡り廊下

渡り廊下は、所謂“橋”の範疇とはちょっと違うのかもしれませんが、今日は、私が今まで見た中で印象に残っている渡り廊下を取り上げてみたいと思います。
渡り廊下は、デパートや大型スーパーなどの商業施設でもよく見る事ができますが、今日取り上げるのは、いずれも神社・仏閣で私が見た渡り廊下です。

というのも、一部に例外はあるもののだいたいは単に連絡通路としての機能しか持っていない、商業施設などで見られる渡り廊下に比べ、神社・仏閣にある渡り廊下は、伝統建築の技巧を凝らしていたり、景観に配慮されていたり、伝説や由緒があったりするなど、私にとっては見たり渡ったりして実際に楽しく感じられるからです。
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上の写真は、日本仏教の母親とも称される比叡山延暦寺(滋賀県大津市)にある、常行堂と法華堂という宝形造の2棟のお堂を結ぶ渡り廊下で、この写真は今から5~6年前に延暦寺を参拝・見学した折に撮影したものです。
延暦寺は、大まかに分けると東塔(とうどう)・西塔(さいとう)・横川(よかわ)という3つのエリアに分かれているのですが、この2棟は西塔にあり、写真のように桧皮葺の屋根と朱塗りの柱を持つ渡り廊下で連結されています。

ちなみに、かつて弁慶が、この渡り廊下を天秤棒にしてこれら2棟のお堂を担いだという伝説がある事から、この2棟は「弁慶のにない堂」とも呼ばれています。
「オイオイ、弁慶ってどれだけ力持ちよ!っていうか、そもそもこの渡り廊下に、天秤棒として2棟の建物を支えるだけの強度があるのか!?」などという野暮な突っ込みは勿論ナシです(笑)。
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上の写真2枚は、昨年の秋、横浜市青葉区の神鳥前川(しとどまえかわ)神社を参拝・見学した際に撮影した、拝殿と社務所を連絡する渡り廊下です。
私が住んでいる札幌市内の神社でも渡り廊下はよく見ますが、ただ札幌の場合は冬、雪が降るため、この写真のように壁がない構造の渡り廊下は多分ありません。
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上の写真2枚は、今年の夏、京都市右京区の妙心寺(臨済宗妙心寺派大本山)を参拝・見学した際に撮影した、法堂と大方丈を連絡する渡り廊下です。
この渡り廊下は、屋根は平坦ですが廊下の床部は太鼓橋のように膨らみを持った独特な形状になっており、この渡り廊下と交差している、床下の通路は、近くの高校に通う学生達の通学路にもなっています。そのため、写真のように朝夕は高校生達がこの渡り廊下の下を頻繁にくぐっています。
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by bridgelove | 2008-10-08 05:27 | これも橋? | Comments(0)