橋桁と橋台のつなぎ目

普通はあまり目にする機会がない、あるいはその機会があってもそれと意識する事のない、橋桁と橋台(橋脚)の接合部について、今日は簡単に説明をさせて頂きます。

橋桁と橋台が一体型構造のラーメン橋などを除き、ほとんどの橋の橋台には、下図のように「支承」(ししょう)という装置(接合部材)が設けられており、この支承が、橋桁(橋の上部構造)からの力を橋台(橋の下部構造)に伝えています。
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支承には、主に以下の3つの機能があります。

【1】 伝達機能 …… 橋桁自体の重さと、その橋桁の上を走行する車両の荷重による力を、下部構造へと伝える機能。
【2】 伸縮機能 …… 温度変化などによる橋桁の伸び縮みに対応する機能。
【3】 回転機能 …… たわみによる橋桁の回転に対応する機能。

一般には、両方の橋台にそれぞれ設けられている支承のうち、どちらか一方の支承が橋桁をしっかりと固定し、もう一方の支承が、橋桁がある程度自由に動くような構造になっています。
これをそれぞれ「固定支承」「可動支承」といい、可動支承は、橋桁の可動範囲が小さい時には板状の、大きい時にはローラー状のものが使用されています。

但し、近年は「水平力分散支承」と云われる、明確に固定・可動を分類しない新しい構造の支承も用いられるようになってきています。
固定支承と可動支承を組み合わせた従来の橋では、地震が発生した場合、固定支承のみが集中的にその地震力を受け持つ事から、固定支承やその下部構造が損傷を受ける事例が少なくはなく、このため、全ての支承で橋桁の伸縮を弾性的に吸収し、各支承で分担して地震力を受け持つ水平力分散支承が用いられるようになってきているのです。
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by bridgelove | 2008-05-06 18:54 | 橋に関する雑学 | Comments(0)