橋の種類

橋には様々な分類法があり、例えば用途により分類すると道路橋、鉄道橋、水路橋、歩道橋、併用橋など、材料により分類すると木橋、石橋、鋼橋、鉄筋コンクリート橋、合成橋など、橋床位置により分類すると上路橋、中路橋、下路橋、二重橋など、橋が動くかどうかにより分類すると固定橋と可動橋に、それぞれ分類する事ができます。
そして、橋桁の構造から現代の主要な橋を分類すると、だいたい以下の5種に分類する事ができます。これを知っているだけでも、橋の観察はかなり面白くなります!

(1)桁橋

古くから用いられてきた橋梁形式で、私達が身近に最もよく見かける橋です。橋桁は、向こう岸に板などを渡しただけの単純な仕組みで、小さい川に架かっている多くがこの形です。丸太を一本小川に架けて即席の橋とした場合も、分類上は桁橋になります。
昔は木材が使われましたが、鉄の出現により現在では相当長い桁橋も可能になりました。短い距離に橋を架ける場合はこの橋梁形式が経済的で、スパン(橋の両端の距離)が50m以下の場合はだいたい桁橋として造られます。
なお、桁を両端で支えたものを「単純桁」といい、3箇所以上で支えたもの(両端に加え桁の中央を橋脚で支えたもの)を「連続桁」といいます。
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(2)トラス橋

三角形は力がかかっても形を変えたり歪んだりしないというトラスの原理に基づき、三角形を隣り合わせにする事でより力を強くした橋です。数多くの棒状の部材を三角形に組み合わせる事によって、しっかりとした骨組みに作り上げています。
最近のトラス橋は、上下の部材が平行で、正三角形が並んだような、所謂「平行弦ワーレントラス」が多く見られますが、古いトラス橋には、上弦材がアーチ状に折れ曲がった「曲弦トラス」もあります。
一般に、50~100m程度以上のスパンになると、トラス橋やアーチ橋として造られます。最近は、スパンが500mを超える連続トラスもあります。
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(3)アーチ橋

古代から利用されてきた橋梁形式で、虹のように弧を描いた美しい形の橋で、両端の圧縮力で橋を支える力学的合理性も備えています。一般に50~200m程度のスパンとなります。
両端が固定された固定アーチ、両端が回転可能な2ヒンジアーチ、アーチの中央にピン(ヒンジ)び入った3ヒンジアーチの3種類が基本的な構造スタイルです。アーチの材料は石、木、鉄、コンクリートなど様々なものが使われます。
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(4)斜張橋

吊橋に次いで長い支間(主塔と主塔の間隔)を造るのに適した橋です。主塔から斜めに張り渡されたケーブルで長い橋桁を吊った形で、現代的な美しさを持つ橋といわれています。
一般に斜張橋のスパンは80~500m程度が多いですが、コンピュータによる解析技術の進歩や強いケーブル材料の開発などにより、近年急速に発展し、長大化が進んでおり、現在斜張橋としては世界一の長さを誇る西瀬戸自動車道の「多々羅大橋」は、中央スパン890m、全長1480mもの長さがあり、技術的には900mくらいまで可能になっています(それ以上のスパンになると吊橋になります)。
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(5)吊橋

橋の中では最も長い支間を造るのに適した形で、橋全体を強いケーブルで吊り、支間を確保する位置に主塔を建てます。主塔が吊橋全体の重さを支え、ケーブルの両端はアンカレイジと呼ばれる大きなコンクリートでしっかりと固定されます。ケーブル形状は山並みと思わせる緩やかな放物線ですが、優美な美しさを感じさせる橋です。
なお、世界最長の橋は、神戸と淡路島を結ぶ、中央スパン1991m、全長3911mの吊橋「明石海峡大橋」です。
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by bridgelove | 2008-01-10 05:08 | 橋に関する雑学