名古屋の高架橋を疾走するリニモ

平成20年2月、名古屋を旅行した際に、他地域では見られない「リニモ」(吸引型磁気浮上式システム)という面白い乗り物に乗ってきました。

リニモは、名古屋市東区の藤が丘駅と豊田市の八草駅間8.9kmを所要時間約17分(最高速度は100km/h)で結ぶ、愛知高速交通という第三セクターが運営する鉄道(路線の正式名称は愛知高速鉄道東部丘陵線)ですが、鉄道とはいっても、その車両には駆動用の車輪がありません。リニモという愛称からもある程度予想がつくように、この鉄道は浮上式のリニアモーターカーなのです。
リニモは、愛知万博の開催に合わせて平成17年3月に開業し、万博開催時には、万博への唯一の鉄道系輸送機関として大活躍をしました。もっとも、万博時には一度に大量に人が乗り過ぎて車両が緊急停止してしまうといったアクシデントもあったそうですが、私がこの旅行で乗った時はほとんど“貸切状態”で、終点の八草駅まで乗っていたのは私一人だけでした(笑)。

リニモは乗り心地も良く、なかなか快適な乗り物で、無人運転で運転士がいないため、先頭車の座席に座ると前方の見晴らしも抜群に良いです。
下の写真はいずれも、走行中に先頭車の前方から撮影した、リニモの高架橋です。枕木の上にレールが2本敷設されている、という通常の鉄道とは全く異なる形状の軌道である事がお判り戴けるかと思います。勿論、ゴムタイヤで走る新交通システム(東京のゆりかもめ、大阪のニュートラム、神戸のポートライナー、広島のアストラムラインなどのような軌条式中小量輸送システム)とも大幅に異なっています。
なお、リニモの路線の大半は高架橋で、そのほとんどは道路上に建設されています。
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ちなみに、リニアモーターカーというと、将来の中央新幹線(東京~甲府~名古屋~奈良~大阪)として運用すべくJR東海が山梨で実験を進めているリニアの方が一般的には有名ですが、あちらのリニアは反発型磁気浮上システムで、吸引型磁気浮上式システムのリニモとは全く別のシステムです。
運用としてはモノレールや新交通システムに近い、都市内の輸送を担うリニモと、都市間の長距離輸送を担うJR東海のリニアとは、その目的や運用も大幅に異なります。
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by bridgelove | 2010-09-02 06:32 | 中部・近畿の橋