鴨川の川床 ~京の夏の風物詩~

川床(かわどこ/かわゆか)は、多くの「橋」のように川(もしくは海・湖・池・谷・道路・線路など)を乗り越えて対岸と連絡するための構造物ではありませんが、川の上に架設された構造物という意味では「橋」と共通する部分もありますので、今日は川床について書かせて頂きます。

川床とは、納涼のため川の流れに張り出して設けられた桟敷の事で、特に、京都市の繁華街を流れる鴨川の川床や、京都の奥座敷と云われる貴船の川床などが有名で、どちらも夏季にだけ開設され(毎年5月1日~9月末日まで)、京の夏を代表する風物詩となっています。
鴨川の川床は、二条大橋~五条大橋にかけての約2.5kmの川沿い(鴨川の河原を流れる小川「みそそぎ川」の上)に高さ約3mの高床式の木組みの床が並び、約90軒のお店が営業し、一方貴船の川床は、貴船川の川面のすぐ上に低い床が造られ、約20軒のお店が営業します。

今回は、「納涼床」とも称される、鴨川の川床を紹介させて頂きます。
以下が、その鴨川の川床の写真です。実に京都の夏らしい風情があります!
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鴨川の川床は、江戸時代に、裕福な商人などが中洲や浅瀬に床机を置いて趣味趣向として遠来の客をもてなしたのが始まりと云われており、寛文年間に治水工事が行われ鴨川の東西両岸に石積みの護岸ができて以降は、茶店や物売りの屋台が出現し、現在のように営業を目的とした形態が始まったようです。

京都に於ける川床の発展の背景には、冬の底冷えとは好対照を成す、京都盆地特有の夏の暑さが挙げられます。
三方を山に囲まれて風が通らず、空気に水滴を感じる程の高湿度となる夏の京都では、川床から感じられる川のせせらぎ、川面を渡る風、冴えた月明かりなどが、心に響く涼しさとして受け入れられ、また、山々を借景とした水辺の美しい風景も、人々の目を爽やかに潤してくれるものとして映ったのです。
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上の写真は、今から5年前、鴨川の川床で食事をした時に撮影した写真で、左側手前の、メガネをかけてピースサインをしているのが私です(笑)。
機会があれば、また鴨川の川床でゆっくり食事をしたいですね!
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by bridgelove | 2009-08-07 06:17 | これも橋? | Comments(0)